第1章 無機物質の性質 ② OとS
O3
オゾンは酸化剤です。→第1編 空気清浄機などに使われ、殺菌・消毒に使われます。ただし、特異臭があるので、私はあまり好きじゃないですー。エアコンの洗浄で、ときどきにおいがします。 オゾンの検出法は、水で湿らせたヨウ化カリウムデンプン紙を青紫色に変える事です。O3がKIを酸化させてI2が出てくるから、デンプンと反応するからです。実際にはI3-も出てきます。
第1章 無機物質の性質 ② OとS
H2S
H2Sは還元剤です。→第1編そして、弱酸です。 そして、S2-として多くの金属イオンと沈殿をつくります。→第1編 草津温泉のたまごのくさった様なにおいは、H2Sのにおいです。これは、火山ガスに含まれるにおいです。あまり濃くなると有毒なので、気をつけましょう。くぼんだ穴とかに入ると、ガスがたまっている可能性があります。
第1章 無機物質の性質 ② OとS
SO2
SO2は還元剤にも酸化剤にもなります。→第1編 花火にはSが含まれ、燃えるとSO2になり、刺激臭がするので、SO2のにおいは花火のにおいです。有毒だし弱酸だし、H2Sと似てますね。 水にとかすと亜硫酸になって、弱酸になります。 熱濃硫酸がCu、Hg、Agをとかすと出てきます。→第1編
第1章 無機物質の性質 ② OとS
硫酸
熱濃硫酸は強い酸化剤です。→第1編 不揮発性なので、濃硫酸は脱水反応の触媒によく使われます。 また、Fe。Ni、Alは不動態をつくるので、熱濃硫酸でも溶かせません。[補足]Niはちょっと弱い不動態なので、実際にはちょっと溶ける可能性もあります。グレーゾーンなので、教科書には、はっきり書いてありません。
第1章 無機物質の性質 ② NとP
NH3、NOとNO2
NH3は代表的な弱塩基です。水によく溶けます。フラスコに水をピューと吸い上げる実験、見たことありませんか? NOとNO2は対比がよく出ます。NOは希硝酸がCu、Hg、Agを溶かすと出てきて、NO2は濃硝酸がCu、Hg、Agを溶かすと出てきます。→第1編 NO2の方が水に溶けやすいです。イメージ的に、0が多い方が溶けそうですね?Oは電気陰性度が高いのでNが+に近づき、Oがーに近づくので、H2OのH+を引き寄せやすいのです。 NOは酸性雨の原因となり、すぐNO2になります。エンジンでは超高温になるので、N2もO2もくっついてNOになってしまうのです。NOもNO2も、どっちも有毒です。
第1章 無機物質の性質 ② NとP
酸性雨
NO2は水と溶けてすぐ硝酸になります。空気中にNO2があると、雨と混じって酸性雨になります。銅は、硝酸に溶けましたね!→第1編 銅像が涙を流して泣いているように見えるのは、酸性雨が溶かしているからなのです。
第1章 無機物質の性質 ② NとP
硝酸とN2O5
硝酸は強い酸化剤で、Cu、Hg、Agを溶かします。希硝酸ならNOが出て、濃硝酸ならNO2が出ます。→第1編 ただし、Fe、Ni、Alは不動態をつくるから、濃硝酸では溶けません。希硝酸なら溶けます。 光や熱で分解しやすいので、褐色びんに入れて冷暗所で保存します。NO結合が不安定なのです。 N2O4は無色で、NO2と平衡状態をつくるので、平衡の問題でよく出ます。NO2だけが赤で、NOとN2O4は無色、と、まぎらわしいので、Oが2つあるのだけが赤、赤オニ!Oが2!とおぼえよう。
第1章 無機物質の性質 ② NとP
NO.NO2、N2O4の色の覚え方
「泣いた赤おに」は、有名な児童文学ですね。「ごんぎつね」と同じ作者が書いたものです。 青おには、「自己犠牲」してでも、赤おにが幸せになってくれれば・・・と願います。自分は悪者になったまま、黙って去っていきます。いくら友達だからって、そこまでしますかね!?これはもう、ボーイズラブです。 「トーマの心臓」につうじるものがあるので、「トーマの心臓」風にしてみました。
第1章 無機物質の性質 ② NとP
リン酸
リンは燃やすとP4O10になります。Pは5価だから、P2O5だと価数では安定です。では、なぜP4O10なのか?Pが正四面体となって、安定な分子となるのです。 リン酸は中程度の酸です。生物や植物にとって、とても重要な酸なので、肥料に使います。体内にもあるので安全なので、食品のpH調整剤ひも使います。 緩衝液を作る事もできるし、→第5編pHを安定させることができます。 純粋なリン酸は潮解性(水を吸って溶ける)がありますが、それほど強くないです。P4O10(またはP2O5)は、強い潮解性があり、乾燥剤に使います。
第1章 無機物質の性質 ② NとP
P4O10をリン酸にする
P4O10は水でリン酸にもどります。 マリオカートに「ラブライブ!」のリンが水をぶっかけてます。リンはアイドルにしては、ぽっちゃりしているので、ダイエットのため、ランニングをしているのに、マリオカートが通さん!とじゃましているのです。
第1章 無機物質の性質 ② NとP
過リン酸石灰
過リン酸石灰は、リン酸カルシウムと硫酸カルシウムが混合した肥料です。リン鉱石と硫酸を反応させるとできます。 リン酸カルシウムは水に溶けにくいので、肥料にするには、水に溶けやすい形にしないといけないのです。リン酸の方が硫酸より弱酸だから、負けて出てきます。でも、リン酸もそこそこ強い酸なので、電離もそこそこします。だから、Caも電離します。植物の成長には、リンもカルシウムも欠かせません! Caを含む化合物を石灰と言います。石の灰みたいだからです。 「植物が元気ないから、リンと石灰でもまくかー!」とか言います。鉢植えの土に、卵の殻とか、さしたりしますね。でも、S(イオウ)も必要ですよ。Sを含むタンパク質が多いからです。
第1章 無機物質の性質 ② NとP
過リン酸石灰覚え方
この覚え方はないかな?と検索したら、キャラにリンと、竜族と、かりんがいる「プリンセスコネクト」というスマホゲームがひっかかりました!やった事はないです、すみません。 かりんさんはまじめキャラだから、植物について語り合いましょう!と、おせっかいしそうです。 他にも、様々な美少女キャラが出てくるのも魅力ですね。描いてるうち、楽しくなってきちゃったので、大イラストになっちゃいました。
第1章 無機物質の性質 ② CとSi
COとCO2
COは、言うまでも無く超有害!鉄などの精製に使います。酸化物のOをうばいやすいからです。すぐにCO2になります。 CO2は炭酸とも呼ばれます。俗称ですが。炭酸入り飲料とか言いますね!H2CO3を入れてるわけじゃなく、CO2を溶かし込んでいるおです。 石灰水Cu(OH)2に通じると白濁する、という実験やりましたね!CO2と水でH2CO3ができ、CaCO3の沈殿ができるからです。→第1編 酸と塩基の反応だから、中和反応です。 また、CO2はとても昇華しやすいので、まわりから昇華熱を奪うので、ドライアイスとして保冷剤に使います。昇華するときモクモクするから、煙幕に使ったりします。でもやりすぎると窒息するから気をつけて!
第1章 無機物質の性質 ② CとSi
Si
ケイ素は、英語ではシリコン。半導体の材料です。ダイヤモンドのCと同じ価電子4コの元素で、同じような正四面体がつながったような結晶をつくります。でも、なぜダイヤモンドと違うのか?ダイヤモンドが、がっちりと共有結合でつながっているのに対し、ケイ素は、もっと大きいので、電子の束縛はそれほどきつくないです。だから、エネルギーを与えると動き出すのです。 不純物が混じると、もっと半導体の性質を表します。Pが混じると、価電子が5コなので電子が1コ余り、エネルギーを与えると動き出します。マイナスの電荷が動くので、N(ネガ)半導体と呼びます。Bが混じると、価電子が3コなので電子の穴が1つできます。これが次々と移動し、あたかも正の電荷が動いているようにみえます。だからP(ポジ)半導体と呼びます。
第1章 無機物質の性質 ② CとSi
SiO2
SiO2はCO2の仲間で、酸性酸化物です。結晶は石英や水晶。どちらも同じ物質ですが、水晶の方がゆっくりと結晶化したから、きれいで透明で、宝石として扱います。 結晶は、シリコンの四面体構造がつながった形の、各頂点がOを共有した形です。 ガラスは、急冷して作ったものなので、アモルファス(非結晶)です。 HFに溶けます。 陸地で1番多い元素はO、2番目がSi。岩石の主成分はSiO2だからです。 体をCのかわりにSiがつくっている生物、ケイ素生物は、想像上でSFなどによく登場します。検索すれば、使われた作品がたくさん出てきますよ。涼宮ハルヒシリーズとか。 クリスタルキューピーちゃんは、キューピーマヨネーズ90周年に配られたもので、今は4万~10万くらいで取り引きされてます!
第1章 無機物質の性質 ② CとSi
Siを使った材料
セラミックスは、基本は金属以外の無機物質を高温で焼き固めたものです。金属を含む場合もあります。 ほとんどSiO2がからんでいるので、ケイ酸塩工業といいます。窯ろ使うから、窯業(ようぎょう)ともいいます。 でもSiを必ず含むとは限りません。 ガラスは、炭酸ナトリウムや炭酸カルシウムを加えて融解します。Na+やCa2+が入り込むので結晶化しにくいです。NaO2は融点を下げ、CaOは丈夫なガラスにします。 陶磁器は、土器は粘土だけを使いますが、粘土は石英を含む事が多いです。陶器は石英を混ぜるし、磁器は長石(Alがまじったケイ酸塩)も混ぜます。 セメントは、石灰(CaCO3)と粘土を焼いたもので、セッコウ(CaSO4)を混ぜたものです。砂・小石を加えて固めるとコンクリートです。 ファインセラミックスは。温度や時間を厳密に制御してつくる無機材料で、Siは入ってない場合も多いです。最近の技術です。 光ファイバーは石英ガラスでつくった繊維で、光損失が少ないので長距離通信に使います。プラスチックで作るのはメタクリル酸メチルです。→第4編
第1章 無機物質の性質 ② CとSi
ケイ酸
ケイ酸は、とても弱い弱酸です。 加熱脱水するとシリカゲルができます。おかしの乾燥剤などに入ってるあれです。SiO2・nH2Oゲルです。→第1編 できたSiO2が、水和して、結合してゲルをつくります。乾燥させるとたくさん穴ができ、水を吸収するのです。
第1章 無機物質の性質 ② CとSi
ケイ酸ナトリウム
ケイ酸ナトリウムは、ケイ酸の塩です。水あめ状だから、水ガラスと呼ばれ、ガラスの接着剤に使います。SiO2をNaOHと反応させるとできます。酸とアルカリの塩だから。SiO2をNa2CO3と反応させてもできます。CO2が揮発性なので、同じ弱酸でも、弱肉強食でCO2が負けて出てくるのです。 HClを加えると、ケイ酸ができます。ケイ酸は弱酸だから、弱肉強食で、負けて出てきます。